小さなお店のウェブ活用はGoogleマイビジネスとYahoo!ロコから

小さいお店の場合、ホームページより先にすることがあるとお伝えしています。どうしてもホームページがほしいという人も多いでしょうが、まず大事なのはGoogleマイビジネスとYahoo!ロコへの正しい情報の登録です。

小さいお店の場合、ホームページより先にすることがあるとお伝えしています。どうしてもホームページがほしいという人も多いでしょうが、まず大事なのはGoogleマイビジネスとYahoo!ロコへの正しい情報の登録です。

Googleマイビジネスは自分でコントロールしやすいのですが、Yahoo!ロコの場合の場合はちょっとやり方が変わったりしますので注意が必要です。

一番見られるのはGoogleマイマップとYahoo!ロコの情報

まずは自分がお店を探すときのことを考えてみましょう。「河内小阪 中華料理」のように地名+ジャンルで検索する人が多いと思います。

その結果を見てみましょう。GoogleとYahoo!での検索結果を並べてみました。




だいたいの場合は、お店のホームページなんて出てきません。GoogleではGoogleマップ、Yahoo!ではYahoo!ロコ(Yahoo!のお店、お出かけスポット情報)に登録されているスポットが上の方に表示されます。

もちろん場所によって結果は変わりますが、ざっと両方の検索結果にどこの情報が掲載されているかを並べてみました。


Googleでの検索結果1ページ目

  1. Googleマップ
  2. 食べログ
  3. 食べログ
  4. 食べログ
  5. 食べログ
  6. ヒトサラ
  7. Retty
  8. ぐるなび
  9. ぐるなび
  10. エキテン
  11. Googleマップ

Yahoo!での検索結果1ページ目

  1. 食べログ
  2. Yahoo!ロコ
  3. Yahoo!ロコ
  4. 食べログ
  5. 食べログ
  6. 食べログ
  7. ヒトサラ
  8. Retty
  9. ぐるなび
  10. ぐるなび
  11. エキテン
  12. Yahoo!知恵袋

既にお気づきかと思いますが、GoogleとYahoo!自身が持つ情報以外は、順序は同じです。Yahoo!の検索結果にはGoogleが使われていますので、途中が一致するのは当然なんです。

多くの場合、1ページ目にはオリジナルのホームページは出てこず、超大手のページばかりが並びます。

もし、ここにお店の個別のホームページが出てきたとしても、皆さんクリックしますか? まったくしないわけではないと思いますが、やはり地図を見て行きやすいところを探したり、大手のページの口コミ評価が高いところを見ることが多いのではないでしょうか?

検索された場合には、やはり上位に表示されているものが見られやすいのは間違いありません。その状況にきちんと対応するにはホームページ制作よりも先に、ここに出てきたようなGoogleマップ・Yahoo!ロコ・食べログ・ぐるなび辺りのよく見られそうな情報を正しく直すことが優先されます。


GoogleマップとYahoo!ロコのどちらを先に直すか

どっちもやればほぼ日本国内では大丈夫なので、どっちもやってください。ですが順位を付けるならば、今は6割以上がGoogle、3割ほどがYahoo!を使っていると言われていますので、まずはGoogleの方から手を付けましょう。とりあえずはこの2つさえやっておけば問題ないはずです。

Googleマップの情報修正

Googleマップの情報を修正するには、「Google マイビジネス」というサービスに登録して、情報を修正する必要があります。これは無料のサービスですが、Googleのアカウント(要するにGmailのアドレス)が必要になります。

情報の修正だけであれば、実は第3者でも修正提案を行うことができますが、自分のビジネスの情報を他人に変えられる可能性があるということで、きちんとサービスに登録して、マップに表示されるスポットのオーナーの権限を取っておいた方がいいでしょう。

Googleマイビジネスについては、アプリ(iOS / Android)がありますので、自分でビジネスをしている人は黙ってインストールしましょう。もちろんパソコンからでも大丈夫です。

Googleマイビジネスでは営業時間や定休日などの登録だけでなく、写真を投稿したり1ページの簡単なホームページを作ることもできます。また有料で広告を出したりすることもできます。

何からやっていいかわからないという場合には、まずGoogleマイビジネスを使いこなせるようにがんばりましょう。

Yahoo!ロコの情報修正

Yahoo!ロコの情報については、Googleのように自前の情報だけを使っているのではなく、提携サイトからの情報を持ってきていることも多いです。

それぞれのお店の店舗情報の右下に「情報提供元を表示する」というところがありますので、それをクリックしましょう。


Yahoo!ロコの店舗詳細情報

この例では食べログとヒトサラが出てきますので、このお店はこの2つのサイトにも登録されているということになります。もし情報が間違っている場合には、こちらを直さないといけません。と言っても、ヒトサラの情報ページを見ると、「このページは、食べログの情報を元に作成されています。」とか書かれていますので、その場合には食べログだけを直せばいいということになります。

一応、「掲載情報へのご指摘、修正依頼」というページがあり、そこから修正依頼も出すことはできますが、

このフォームでお寄せいただいたご報告内容について、その対応を保証するものではないことをあらかじめご了承ください。また、原則的に掲載削除についてのご要望は承っておりません。 なお、クチコミに関する違反申告は、クチコミの詳細ページより行ってください。

と言うことで、修正できるとは限りません。

なんでこんな変なところから情報を引っ張ってるの?ということもあるのですが、可能な限りたどっていって、情報を正しいものにしましょう。

地味でめんどくさい作業に見えますが、検索したときに見られやすいところにあるのだから仕方ありませんね。

できるだけたくさんのところに登録した方がいいような時代もありましたが、今はよく知られている有名なところだけ使う方がいいですね。

もちろん食べログに登録されていないお店は、それも挑戦してみてください。

ログイン情報やメールアドレスなどを忘れた場合

もちろんこういうめんどくさい作業を代行してほしいと言われるとできないことはないのですが、一番困るのは「自分で情報を登録していて、そのIDとパスワードを忘れてしまっている」という場合です。

「私、Aというお店に頼まれたのですが、メールアドレスとパスワードを忘れたそうなので教えてください」と言って、本当かどうかわからないのに勝手にそんな重要な情報を教えられるわけもありません。ログインしたり修正したりする権限が失われた場合、登録した本人でないとパスワードの再発行などもしてもらえないことが多いのです。

ですので、こういう大事な情報はきちんとまとめて忘れないようにしてください。と言うと一ヶ所にまとめて書く人もいるかと思います。食べログのパスワードとかが盗まれても被害はたいしたことないでしょうが、銀行とかAmazonのように買い物とかお金が関わるパスワードは盗まれると大変めんどうくさいことになりますので、せめてお店のホームページ管理用と別のパスワードにして、一緒に載せないようにしてくださいね。

ネットのセキュリティについては、いろいろとありますが、これは書くとキリがないのでこの辺でやめておきます。でも今から活用して、ずっと使っていくものですので、なくしたりしないようにしてください。

忘れられてそのままになったホームページが検索の上位に出てきてしまって、集客の邪魔をすることもあります。もしそういう放置されたページがあるのなら、全力で取り戻すようにしてください。これはなかなかお手伝いできませんので、自力でやらざるを得ない可能性が高いですが・・・。

言い換えれば、IDとパスワードさえあれば、雑多な作業はいくらでも他の人にお願いすることができます。大事な情報は絶対に人任せにせず、自分で管理するようにしましょう。

超大手サイトで興味を持ってもらった後こそがホームページの出番

このような超大手のサイトにはだいたいオリジナルホームページのアドレスを登録することができます。もしお店に興味を持ってもらえたら、そのとき初めて自分の作ったホームページに訪れてもらうことができるでしょう。

でも、みんながみんなオリジナルのホームページを見てくれるとは限りません。たまたま見てくれたのは心優しい人で、相当興味を持ってくれたいい見込み客です。

そのときにはじめてホームページが役に立ちます。よく言われるSEO対策済みで検索上位に表示されるホームページなんて言葉、今の検索エンジンには意味がなく、興味を持ってくれた人に来店を促す中身が大事なのです。

たいていの場合、検索→超大手サイト→オリジナルホームページという流れになるので、最初に見られる超大手サイトに掲載する内容が一番重要なのです。

と言うのが新規顧客を獲得したいという場合のホームページのお話です。

既存のお客さんには別のアプローチがあります

もし既に来店したことがあるお客さんや常連さんにより強力なファンになってもらって、来てもらう回数を増やしたいというなら、SNSやブログを使う方法もあります。古典的なところだとメール営業、今ならLINEを使うこともできますね。

Twitterなんかを見ていると、同じコメントを機械的につぶやいているお店なんかもありますが、こういうのは見慣れると無視されますし、あまり度が過ぎると逆に離れられてしまいます。

どういうお客さんに対してどういうメッセージを発信すれば、気に掛けてもらえるか。それによってツールやサービスを使い分けるのがウェブを使った集客です。なんでもかんでもホームページではありませんので、まずはホームページからと考えている人は、一度頭をリセットして考えてみましょう。

何はともあれ小さなお店はGoogleマイビジネスから

いろいろ出てきましたが、まだ何もしていないという人は、まず練習としてGoogleマイビジネスに挑戦してみましょう。小さなお店でこれができているところは少ないので、これだけでも大きなアドバンテージになりますよ。

ホームページを作ってもらったり、誰かに相談したりする場合でも、Googleマイビジネスへの登録だけは自分でやっておいていただけると、もう少し突っ込んだ話もできるようになって、いろいろ得すると思います。

とは言え、かなり手間が掛かるめんどうくさいところですし、これをするだけでお客さんが来るというわけでもありませんので、ひとりでやるのはしんどいという場合には、ご相談ください。


小さなお店のウェブ活用については、今までにもブログに書いていますので、以下のページも合わせてお読みください。