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飲食店・美容室・エステなどの小規模店舗でのウェブ活用

だいたい従業員1~5人くらいまでのコンパクトなお店を小規模店舗として、今日はそのくらいの規模でのウェブを使った集客・売り上げアップについて考えてみます。

このくらいの規模ですと、まず大きな広告費や制作費、ついでに言うと運用費は掛けられないことがほとんどです。「ミシュランで星をもらってる」「有名なカリスマ美容師がいる」「大阪ではここでしか受けれない施術」のような、突出した何かがあればともかくですが、なかなかそれも難しいでしょう。

となると、初期費用も控えめにして、なおかつ運用の負荷も低くしつつ、成果を出すという難易度の高いことをしなければなりません。ここまで書いて、もう既に無理っぽい感じがしてきましたが、それもウェブサイトを作るという前提を外せば、それなりにできることはあります。ただし、お金をかけない分はマンパワーが必要になりますが。

そもそもウェブサイトが必要なのか?

これらの小規模店舗向けには専門のウェブサイトがあります。飲食店だと

  • 食べログ
  • ぐるなび
  • ホットペッパーグルメ
  • Retty

辺りが考えられます。まず最初に言いますと、小さな規模のウェブサイトを独自で作ったとしても、まず検索での勝負には勝てません。

私の最寄り駅は近鉄奈良線の河内小阪という繁華街でない駅ですが、「河内小阪 居酒屋」での検索結果をご覧ください。見事なまでに個別のウェブサイトは1ページ目には出てきてません。よっぽどのローカル地名でなければ勝てる可能性は低いですし、だいたい検索する人がこの状態で2ページ目以降を見るとも思えません。友人同士でお店の場所を共有したり、誰かに紹介するのであれば、もう食べログとかぐるなびの店舗情報で十分なわけですよ。

そんなわけで、資金の余裕があればいろんなことをすればいいのでしょうが、そうでない場合にはしっかりしたウェブサイトを作ろうが作らなかろうが、それほど集客には関係ない気がしてくるはずです。むしろお金を掛ければ掛けるほど、費用対効果は見合わなくなるでしょう。

そもそもの話としては、いつも行くお店のウェブサイトなんて場所の確認ですら見ないです。せいぜい定休日かどうかを確認するだけです。と言うことは、基本的にこれらの小規模店舗のウェブサイトは「新規のお客さんを増やす」ための手段で、大手のサイトに勝てないことが見えている状況で、がんばって豪華なウェブサイトを作る必要性はやはり感じられません。

だからと言って、まったく不要であるとは言いません。使いどころはきちんとありますが、最初に打つ手ではないので、後ほどあらためて触れることにします。

検索での集客にはば最低限の費用のサービスのみで

ここまでいろいろ書いてきましたが、まずはこれです、これ。


Google マイビジネス


Googleマイビジネスに登録しましょう。 店名をGoogleで検索して、既に表示されるのであれば、「このビジネスのオーナーですか?」をクリックして、きちんと登録すれば定休日なども入れられるようになります。

その次に飲食店だと食べログとかRetty、サロン系だとホットペッパービューティーとかは外せないかと思います。無料のプランがあればそれに登録しましょう。「美容室だとホットペッパービューティーはどうしても外せない!」のような状態であれば、やむを得ないので最低限のプランで契約しましょう。それでどれだけ効果が出るかはわかりませんが、高いプランだから多く集客できるとも限りません。

店舗があると多くの営業なども来ると思いますが、基本的には知らないサービスにお金を払わないようにしましょう。多くの人が使う有名なサービスでも効果が出るかわからない状態で、知名度の低いものに払うお金などありません。もちろんみんなが使っていないもので活路を見いだすという方法もありますが、そういうのは余裕のあるときに試しましょう。

言うまでもありませんが、このようなサービスに登録する情報は、できる限り正確なことを心がけましょう。特別よく見せようとして、普段は出さないようなメニューやサービスを掲載した場合、「実際に店舗に来てみたらがっかり」みたいなことを口コミとして書かれても文句言えません。むしろ載せない方がよかったという結果になります。

ウェブ上で調べている人は正確な情報を求めています。集客を焦るあまり、嘘や誇張を載せるようなことはやめましょう。

そんなわけで、まずは

  • Googleマイビジネス
  • いくつかの低価格な専門サイトへの登録

というどちらかというと受け身の戦闘態勢を作ることからはじまります。

SNSを利用するメリット

以前は営業メールと言えば携帯メール(何の話?)だったのですが、最近ではLINEが普通ですよね。要するに個別に情報を送って思い出してもらい、来店を促すという手法です。

まずLINEを挙げましたが、やり方はいろいろですし、最近はこの手のサービスが増えてきて、どれを使っていいかわからないという場合も多いと思います。このページをご覧の方は、どれか1つくらいは使ったことがあるかと思いますが、まずは大雑把に特徴を。

Facebook(フェイスブック)
比較的長い文章や写真などを配信することができる
Instagram(インスタグラム)
写真と一言コメントを共有できる。料理など写真を活かせるお店に
Twitter(ツイッター)
140文字でフォローしてくれた人につぶやきを届けることができる
LINE@(ラインアット)
LINE@はビジネス向けのLINEで、「友だち追加」してくれた人に画像や文章を送ることができる

そのお店の特徴に合わせて使い分けるのが基本ですが、これらを使ったメリットはだいたい以下の通りになります。

  1. 金銭的なコストがほとんど掛からない
  2. 勝手に相手に届いて、消えていく
  3. 届いた情報が手元で見れる
  4. それほど長文でなくてもいい

順番に見ていきましょう。

1. 金銭的なコストがほとんど掛からない

ほとんどのSNSは無料で使うことができます。また有料で広告を出すこともできます。 文章や内容を考える時間や投稿するという作業時間は必要ですが、お金が掛からないのです。

2. 勝手に相手に届いて、消えていく

発信した情報は、登録している人のタイムライン(アプリなどで最初に表示される画面)に表示されます。そしてその情報はいつまでも残るのではなく、他の人の新しい投稿が来れば流れていきます。そのため、あまり押しつけがましくない感じで宣伝できます。

流れていくというのが美しいですね。同じ内容を時間を空けずに繰り返し発信したり、いいね!を強要すると逆効果です。あくまで思い出してもらうというのが目的です。同じ内容を繰り返すだけで来客が増えて儲かるのであれば、この世に潰れるお店とかは存在しません。

3. 届いた情報が手元で見れる

パソコンを使っている人も多いでしょうが、世の中はスマホです。タイミングよく告知できれば、きちんと読んでもらえる可能性が高いですし、その気になればクーポンなんかも送ることができます。

美容室とかって年に1回誕生日にハガキが届いたりしますが、ハガキとかチラシなんてあまり持ち歩かないです。送れば送るほどお金も掛かりますし、次のチャンスが1年後とかあまりにも気が長い話です。

もちろんアナログの良さはわかりますので、ハガキがダメだと言うわけではありませんが、届いた情報が手元ですぐに見れるということで、その日ごとのキャンペーンを告知できたりするのが、SNSを活用した集客のよいところです。

4. それほど長文でなくてもいい

宣伝メールなんて、そんなにおもしろいものではないことは皆さんもご存じのはずです。勝手に送られてくる情報が長文であれば、よほどのファンでもなければ読みません。

なので、短くて役に立ちそうな内容が一番よいのです。例えば

雨が降ってきたので、雨のキャンペーンがスタートしました。今から19時までにご来店いただいた方には、ドリンクを1杯サービス!

みたいなことが、SNSだとできるわけです(サービスしすぎると赤字になるので、そのさじ加減は各店舗次第です)。

あるいは飲食店であれば、本日のおすすめメニューと写真1枚をアップするだけでもいいでしょう。ピンポイントでそれを食べたい人がいれば来店の可能性は高まります。

以上、4つのメリットを見てきましたが、最大の問題は送る相手をどうやって集めるかです。

まずは既存の顧客から

ここではFacebookページにいいね!をしてもらう例で話を進めてみます。Twitter・Instagramだとフォロー、LINE@だと友だち追加と呼ばれますね。

まずは来店してるお客さんがお店のFacebookページにいいね!をして、チェックインしてくれれば、何かプレゼントみたいなイベントを行い、できるだけ多くのお客さんにいいね!をしてもらうようにします。高額なものだとやばいので、広告費として納得できる程度のものにしておきましょう。次回来店時にドリンク1杯とかだと、次の来店を促せていいかもしれませんね。美容室だとシャンプーのグレードが上がるとか試供品を提供するとかもありです。

一度フォローしてもらえると、その人のタイムラインに発信した情報が表示されるようになります。もちろん見られずに流れていくこともありますが、目に入ればラッキーくらいに思っておきましょう。

ここで確認しておきたいのは、これはまだ見ぬお客さんではなく、既に来店している人を狙った戦法ということです。

極端な例ですが、30日に1回来店していた人が25日に1回来店するようになれば、年間の来店数は12.2回から14.6回に上がります。この人の年間の売り上げは20%増えるんです。ちょっと極端過ぎたので、もう少し現実的な数字にすると、60日に1回来店していた人が57日に1回来店すれば、売り上げは6%上がります(同じ金額を毎回使う前提ですが)。

これも売り上げを上げるウェブの活用です。何も新しいウェブサイトを作って、検索してもらって、新規で来てもらうことだけが、ウェブの活用ではないのです。

どのサービスを選ぶかは客層とか年代によって変わりますが、今(2017年初頭)だとLINE@+何かという組み合わせがおすすめですかね。LINEが苦手という人もいるので、単一ではなくもう1つ何かあるといいと思います。

やっとウェブサイトの意味が出てきそう

と言うことで、お店の場所だけなら無料のサービスで十分ですし、クーポンは専門サイトで発行できますし、という感じで「小規模の店舗ならウェブサイトなんてなくてもいいのでは?」という話になってきましたが、これらのサービスでは公式ページへのリンクを付けられるところがあります。

例えば食べログにTwitterやってますとかLINE@やってますなんて載せられないですので、運営側が伝えたい情報を載せられる場所としてのウェブサイトだとすれば、それなりに意味はあります。

そんな重厚なページは必要ないので、おすすめはペライチというサービスです。以下のような内容を1ページに収めて電話番号を書いておくだけもいいのです。

  • お店のコンセプトとかこだわり
  • メニューを詳しく(飲食店ならできれば写真も)
  • 地図・アクセス
  • SNSの登録ページへのリンク
  • お問い合わせ・予約の方法

ペライチは無料で使えますが、お問い合わせフォームを入れたいという場合には有料プランがあります。有料にしても年間1万円です。

このようなウェブサイトの一番の意義は、SNSと違って情報が流れないこと、専門サイトと違って写真枚数や書ける内容に制限の制限がないことにあります。

無料のブログサービス(アメブロとかJUGEMとか)で行っている人もいますが、ブログの記事と固定で表示させたい情報が混じってしまってわかりにくいことが多いですし、個人向けのデザインのため、店舗の公式ページと見られにくいので、おすすめはしません。もしブログもしたいのであれば、ウェブサイトはウェブサイト、ブログはブログときちんと分けておいた方がいいでしょう。

ここまでブログの話を全然していませんでしたが、ブログはSNSの短文では言いたいことがすべて伝えられないと感じてから始めるくらいでいいと思います。

金銭・人的資源に無理のない施策を

長々と書いてきましたが、小規模店舗でウェブを活用したいという場合には、まず以下のような順番で進めていきましょう。

  1. Googleマイビジネスの登録
  2. 安い専門サイトへの登録
  3. 使えそうなSNSの登録
  4. 公式ページの作成(1ページで可)

あくまでも予算がないという前提に立った施策で、予算があれば有料の広告などドンドンやってもいいわけです。

ただ上記の4つだけでもきちんと選択して作り、運用していくのは、それなりにマンパワーを必要とします。無理をして後が続かないのも困ります。致命的に写真がおいしくなさそうで、客足が遠のくというような状況も考えられます。

SNSも全部やろうとするとそれなりに消耗します。どれかに投稿したら他のものにも同じ内容を投稿するための仕組みとかはあるので、多少の省力化は可能ですけれども。

運営する人・従業員の時間的な余裕や能力などを見定めて、長く続けられる策を立て、資金・人的資源に余裕ができたら、それぞれを充実させたり、有料広告を使う、ブログを始めるなどの次の策に出ればいいと思います。

まずはホームページという時代ではないですし、新しいサービスや仕組みなどはどんどん出てきます。なので、必要なときに必要なものを取り入れていくための柔軟性と、それを受け入れるための多少の慣れとして、これからウェブ活用をしたいという方は、何か1つか2つかSNSを使ってみましょう。