a-blog cmsを提案したときに聞かれたこと

a-blog cms Advent Calendar 2021の22日目の記事です。

a-blog cmsを提案するときに、今まで他のCMSを使っていたり、少し知識のある人からはいろいろと質問されます。今回の記事では今年聞かれたことと、それに対する回答を集めてみました。

それぞれで考え方があると思いますが、これからどんどん使っていこうという方の参考になればと思います。

今のサーバーで動きますか?

これは動作環境が整っているかどうかですが、一番問題になるのはioncube loaderが動くかどうかです。

基本的にはphp.iniの書き換えができるのであれば大丈夫なはずなので、そこを必ず確認するようにしましょう。

また専用サーバーの場合には、パーミッションを細かく変える必要があったり、PHPのライブラリが入っていない場合もありますので、インストール費を高くもらうようにしています。

一応、PHPのバージョンにも注意しましょう。今年はPHP4.3.8というサーバーを見て衝撃を受けました。


注)最新バージョンのa-blog cms 3.0以降ではioncube loaderが不要になり、よりインストールしやすくなりました。

WYSIWYGエディターは使えますか?

CKEditorというエディターが使えますが、a-blog cmsの良さを殺してしまうので使わない方がいいです。強調やリンクであれば、標準のLite Editorリッチエディターユニットを使うのがおすすめです。

その方が複数の人で更新を行う場合に、人による差がでにくいので、サイトが長持ちするはずです。

ライセンスの費用って毎月掛かるんですか?

5人以内で使うのであれば、もっともリーズナブルなのは、スタンダードライセンス(1回買い切り)かスタートアップライセンス(月額方式)の両方があります。

1,650円/月か55,000円買い切りなのですが、3年使うつもりであれば買い切りの方が安いです。ただし、公開後の改修が想定される場合には、アップデート費用の必要のないスタートアップライセンスがいいかもしれません。

無料のCMSも存在するので、ライセンス費用が高いという方もいるのですが、他のCMSを使えば1.5倍とか2倍の見積金額になるというと、だいたい通ります。

また共用サーバーで定期的にPHPのバージョンが強制的に変えられるような場合には、CMSのバージョンが古い場合には、最新のPHPのバージョンに対応できないこともあります。そのようなサーバーでa-blog cmsを利用する場合にも、アップデート費用が掛からないスタートアップライセンスをおすすめします。


テスト環境用のライセンスって買わないといけないんですか?

買わなくてもいいです。正式なライセンスではないというダイアログとnoindexが出力される以外は、機能的には変わらないです。

テスト環境と本番環境でドメインが異なる場合でも同様です。

a-blog cmsってSEOに強いですか?

それはSEOをよくわかっていない人が作り出した幻想です。イエティとかツチノコの話題と同様に扱ってください。

会員だけが見れて、資料をダウンロードできるようなページは作れますか?

会員ページは標準機能だけで作れます。自動返信メールに資料のダウンロードページのURLを表示させたりすることもできます。

LINEやTwitterでも会員登録することもできるので、メールアドレスを使わない会員サイトなども作ることができます。

複数人で更新できますか?

スタンダードライセンスやスタートアップライセンスであれば、5人までは問題ありません。

それ以上の人数の場合、IDとパスワードを使い回すこともできますが、1つのIDでの同時ログインができない仕様となっています。更新中に同じIDでログインしてしまうと、更新途中のものが反映されなくなったりするため、スタートアップ+ライセンス(ユーザー数無制限)やスタンダードライセンス+無制限ユーザーオプションなどで対応することとなります。

5人以上で更新が必要なサイトだと、バージョンアップの可能性も含めて、スタートアップ+ライセンスがお得かもしれません。

定期的なアップデートは必要ですか? またアップデートして困ること、しないで困ることはありますか?

セキュリティアップデートがあれば、もちろんアップデートした方がよいです。

脆弱性データベースで調べると、a-blog cmsは3件、WordPressは2849件です。緊急・重要に絞るとa-blog cmsは0件、WordPressは781件です(2021年12月21日現在)。

この数字は今も問題を抱えているということではなく、だいたい修正されているので、今もWordPressが危険ということではありません。ただ、比較的セキュリティの問題が少ないCMSだとは言えると思います。

逆にセキュリティアップデートがなければ、無理に更新する必要はなく、必要な機能が出てきた場合に更新するということでもよいと思います。

ネットショップはできますか?

カート機能はありますし、決済を行うことはできますが、顧客管理システムがないので、細かい顧客管理をしたい場合には、ネットショップ専門のサービスを使う方がいいかもしれません。

ただし、商品の内容によりけりではあります。

新しい機能を追加することはできますか?

標準の機能が充実しているため、だいたいのことはできますが、機能を開発することもできます。特定の機能がないので追加したいという場合には、作ることはできますので、もしa-blog cmsの他の機能で気に入ってるところや使いたい機能がある場合には、そちらを優先して決めてもらえば大丈夫です。

a-blog cmsの制作ができる会社ってどのくらいありますか?

ビジネスパートナーだけで50社以上あります。パートナー以外であればもっと数は多くなります。

仮に私が病気などになっても、優秀なパートナーさんを知っているので、サイトの内容に合った人・会社を紹介することができます。

また開発者の有限会社アップルプルさんにも、制作会社相談のページから、紹介してもらうことができます。中の人はどの会社がどのようなサイトを作れるかを熟知していますので、きちんとマッチングしてくれるはずです。

少なくても制作・改修できる会社が存在しないので困ることはないはずなのでご安心ください。


「私は」こんな感じの返事をしてきましたが、それぞれやり方とか考え方も異なると思いますので、あくまで一例ということで軽くお読みくださいませ。

書きながら思ったのですが、「こんなことを聞かれた」という情報をまとめることができれば、もっといろんな提案をしやすくなるかもしれませんね。