「a-blog cms Training Camp 2016 OKINAWA」に参加しました

2016年5月20日~21日に沖縄の宜野湾ベイサイド情報センターで開催された「a-blog cms Training Camp 2016 OKINAWA」に参加してきました。

合宿終了後の集合写真。ポーズはアルファベットの「a」のはず

2016年5月20日~21日に沖縄の宜野湾ベイサイド情報センターで開催された「a-blog cms Training Camp 2016 OKINAWA」に参加してきました。

沖縄はすでに梅雨入りしており、悪天候が予想されていましたが、私が行くときに天候が悪いのはたいてい現地入りする日で、それ以降は天候が回復することが多いのです。なので、基本的に出張時は前日入りすることにしています。前日入りが基本ですので、天候が気になる方は2日前に現地入りするか当日入りすることをおすすめします。

それはさておき、a-blog cmsは名古屋のWeb制作会社「アップルップル」さんが開発・販売しているCMS(コンテンツマネジメントシステム)です。更新のための学習コストが低めで、プログラムができない人でも、かなりのカスタマイズが可能であり、安全性が高いと言うよりも不安が少ないCMSであるため、フォルトゥナでも主力のCMSとして利用しています。

その勉強会は全国各地で随時行われていますが、年に2回春と秋に合宿が行われています。たいていは愛知県での開催ですが、今回はじめて沖縄で開催されました。

既に何名かの方が詳しくレポートされていますので、詳細はそちらにお任せすることにして、私の方では、個人的に感じたこと中心に書いていきたいと思います。

実装を学ぶことだけではない合宿

この合宿では、まったくの初心者の人でも少し使い方がわかるような初心者向けのコースと、上記のような中上級者向けのハンズオンの両方があって、いろいろな技術が学べるのですが、勉強になるのはユーザーセッションでの、他の人の事例紹介です。

a-blog cmsの場合、製作者がプログラマーでない人が多いです。PHPを書かなくてもいろんなことができるのが売りのCMSですからね。

ですので、事例の多くがプログラムを必要としないカスタマイズで、誰かの「こんなことをしました」という話は「私もこんなことができるようになりました」に直結しやすいのが特徴です。加えて合宿という環境では、なかなか普段見ることができない他の人が作ったサイトの管理画面やテンプレートを見せてもらえたりします。

見たらカスタマイズの仕方がわかるということは、必然的にどのように実装したかよりも、どういうロジックでその実装が必要になったかに意識が向かうため、自然と実装のことではなく、制作のバックグラウンドやその人のサイト制作への向き合い方を学ぶことが多く、非常に勉強になります。

実はこれが私が合宿に参加する一番の目的であったりします。テンプレートはあくまでテンプレートなので、その向こう側を知りたいのですが、多くの人が出し惜しみなく教えてくれるとっても素敵な環境です。だから北は北海道から沖縄まで50名近い人が集まってくるのだと思います。

私は一応a-blog cmsのエバンジェリストなのですが、まだまだそこまで貢献できている気がしませんので、これからも精進していきたいと思います。

まさにビジネスを加速させる合宿ですね!

すいません、1回書いてみたかったんです・・・。なお心の声はi要素でマークアップしております。

ハンズオンの内容を少し紹介

ハンズオンセミナーで行われたものの中から、運営者のために特におすすめの機能を少しだけ紹介しておこうと思います。

Googleアカウントでのログイン

以前からFacebook・Twitterアカウントでのログインが出来たのですが、次のバージョンではGoogleのアカウントでもログインできるようになるとのことです。Googleのアカウントを持っている人は多いですし、個人的にもすごく待っていた機能です。

CSVファイルをインポートしてエントリー(記事ページ)を一括登録・更新

これは特に新しい機能ではないのですが、a-blog cmsではCSVを使って、記事を作ったり、更新したりすることができます。エントリーが少なければ手動でもよいのですが、一度に大きく更新したい場合(例えば商品ページとか)を一度に変えたいときには、なくてはならない機能です。

関連エントリーを表示

これも少し前からある機能ですが、何か記事を書いて、その記事に関する記事を手動で登録することができます。

手動と言うとめんどくさそうですが、フォームにキーワードを入力すると、そのキーワードを含む記事が自動で読み込まれ、記事ページ内に表示できるようになります(表示側のカスタマイズは必要です)。


もちろん記事の中に自分でページタイトルを記述して、リンクを付けることもできますが、タイトルやURLのコピペも必要もなくなります。

何よりも自分で記事を選ぶので、本当に見せたい記事だけを載せることができます。この手の機能は自動で関連した記事を表示するものが多いのですが、きちんと管理しておかなければ不要な記事が表示されたり、あるいは本当に入れたいものが入ってこなかったりするので、より精度の高い関連記事を出すことができます。

きちんとブログを書くタイプの人や、安定してページを運用している人にとっては、欠かせない機能だと思っています。

Google Analyticsの連携機能

こちらは次期バージョンで追加される機能になります。

今回行ったハンズオンではGoogle Analyticsと連携して、セッション数のグラフを表示するという基本的なものでした。その昔、独自に取得したアクセスを表示する機能があったのですが、バージョン1.5.2のリリース時に廃止されていました。お客さまから管理画面でアクセスを見たいという要望を何度かいただいていたので、大変ありがたい機能追加です。


ダッシュボードにGoogle Analyticsのセッション数が表示されている

単純な機能ですが、アクセスをログインするたびに見られるということはすごく大事なことだと思っています。CMSを更新する人の全てがアクセス解析に長けているわけではありませんが、グラフの上下がアクセスの多さだと言うことは説明すればわかります。

そのグラフを見て「なぜ上がったり下がったりするのか」「何かしなければいけないのではないか」と考えるきっかけにするために、Google Analyticsにログインせずに何かの指標を見せられるというのは、運用に携わる人のスキル差が大きいときに、特に効果を発揮するのではないでしょうか(もちろん一喜一憂するタイプの人には見せない方がいいでしょうが)。

これももっと機能拡張することができるはずですので、開発してくれる皆様の、今後のがんばりに期待します(私はプログラムができないので)。

次期バージョンはおそらく6月にリリースされるのですが、待ち遠しいところです。

ちゃんと勉強してましたよ

Facebookなどを見ていると、どう考えても遊んでいるようにしか見えないわけですが、気づけば合宿中の写真は1枚も残っていませんでした。それくらい勉強に集中しているということです。けしてただ沖縄に行きたかっただけではないということを強くお伝えしておきたいと思います。


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